「しゃばい」とはどんな意味なのでしょうか。
またその語源は何でしょうか。
この記事では、「しゃばい」の意味や語源を解説しています。
「しゃばい」という言葉の真相が見えてきますよ。
「しゃばい」の意味
「しゃばい」は使っている人や文脈によって、次の2つの意味に分かれます。
①(九州の方言として)「ぼろい」「弱い」
②(ヤンキー、若者言葉として)「ひ弱」「ダサい」「根性がない」
「しゃばい」の語源
「しゃばい」という言葉は元は九州の方言です。
しかし、きうちかずひろの『ビー・バップ・ハイスクール』で使用されたことで全国に広まり、「ひ弱」「ダサい」などの意味で使われるようになりました。
元々は九州の方言
「しゃばい」という言葉は、元々九州の方言で「ぼろい」「弱い」という意味で現在も使われています。
たとえば九州地方では、ぼろぼろのビニール傘が壊れると「しゃばかー」と嘆いたりします。
『ビー・バップ・ハイスクール』で使われ全国へ波及
しかし、九州出身の漫画家きうちかずひろが自身の作品『ビー・バップ・ハイスクール』でこの言葉を使用したことにより、「しゃばい」が全国的に波及。
漫画の中では「それはシャバい、シャバすぎ」という言い方で使われました。
特にヤンキーですので、ケンカが弱いとか根性なしといった文脈でした。
現在では、「ひ弱」「ダサい」「根性がない」という意味で使われることが多く、特にヤンキー文化や若者言葉としての色合いが強いです。
きうちかずひろ
福岡市出身。
福岡市立高宮中学校、福岡大学附属大濠高等学校、専門学校九州デザイナー学院卒業。
このように福岡育ちのきうちかずひろですが、はじめにビー・バップ・ハイスクールで「しゃばい」を使ったときは、ヤンキー言葉として広めようという意図はなかったでしょう。
ビー・バップ・ハイスクールのモデルになっているのは福岡の高校ですので、このような方言が出ても自然です。
そのため勝手にこの「しゃばい」がヤンキー言葉として広まってしまったと推測されます。
「しゃばい」は死語?
「しゃばい」は死語という意見もあります。
『ビー・バップ・ハイスクール』が1980年代に流行した漫画だからでしょう。
しかし、現在でもヤンキー文化に限らず若者を中心に使われていますので、死語ではありません。
第一、この言葉は元々九州の方言ですので、今も九州で使われています。
【真相解明】しゃばいとはどういう意味?奥が深い語源も解明!|まとめ
「しゃばい」という九州の方言が、きうちかずひろの『ビー・バップ・ハイスクール』で使用されたことで全国に広まり、「ひ弱」「ダサい」などの意味で使われるようになりました。
「しゃばい」は現在も使われていますが、若者の間では「弱い」という意味よりも「ヤバイ」みたいな意味で使われているような気がします。
言葉の意味は時代とともに変わっていくものですが、こういう変遷を見るのも面白いですね。
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