【映画「麻雀放浪記」レビュー】 日本映画史に残る傑作なので見てほしい

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麻雀放浪記 レビュー 映画

和田誠監督の映画「麻雀放浪記」はどんな映画なのでしょうか。

こちらの記事は、1984年に劇場公開された和田誠監督の映画「麻雀放浪記」のレビューです。

映画「麻雀放浪記」のすごさがわかりますよ。

※2019年公開の映画「麻雀放浪記2020」のレビューではありません。

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日本映画史上に残る傑作

和田誠監督の映画「麻雀放浪記」は日本映画史上に残る傑作です。

50回は見ました

私はDVDで少なくとも50回は見ました

何回も何回も見てもまったく飽きない映画がありますが、そのうちのひとつです。

主演は真田広之

主人公は坊や哲を演じた真田広之ですが、この映画で主演、助演の概念はあてはまりません

それぞれの登場人物が一人の人間としてその人生を生き切っているからです。

私たちの生活の中で主演も助演もないのと同じです。

主な出演者

主な出演者は次の通りです。

坊や哲真田広之
ドサ健鹿賀丈史
上州虎名古屋章
出目徳高品格
女衒の達加藤健一
まゆみ大竹しのぶ
オックスクラブのママ加賀まりこ

個性的な登場人物

戦後間もない動乱の中、それぞれの登場人物は個性的に生き抜いていきます。

人間本来の姿

あたかも戦争によってリセットされた社会の中で、人間本来の姿に戻ったようです。

ほぼルールのない社会の中で、強い者だけが生き残ります。

今の私たちにない力強さ

そんな社会だからこそ、ここに出てくる登場人物は今の私たちにない力強さを持っています。

国が守ってくれない、親が守ってくれない。

自分を守ってくれるのは自分しかいないのです。

弱肉強食

この社会では、敗者に対して1ミリの同情もありません

まるでハゲタカが死骸をついばむように、敗者の残したものを奪っていくだけです。

印象深いのは出目徳を演じた高品格

私が特に印象深いのは、出目徳を演じた高品格です。

坊や哲にどんな手をつくるか聞かれ、たばこをくわえながらひと呼吸おいて「天和」と言い放ったセリフが忘れられません。

物のように

ネタバレになってしまいますので多くは語れませんが、出目徳には終盤、悲劇が訪れます。

そして最後は物のように捨てられます。

彼らにとっての「葬送」

しかしこれが彼らにとっての「葬送」なのです。

つまり出目徳への礼儀であり、リスペクトの表れです。

出目徳は整然として墓に埋められることを望んでいたでしょうか。

いやこのような手荒な葬送を出目徳自身が望んでいたとさえ思えます。

残った彼らはこの出目徳の望みを実現したのでしょう。

YouTubeでも見られる

この映画は現在、YouTubeでも見られます

麻雀放浪記(非公式チャンネル)

しかしいつ削除されるかわかりません

私としてはDVDなど自分の物としてその手に持っていただくことを願っています。

あなたの宝物になるはずですから。

小説もおすすめです。

映画と小説は、どちらが先でも楽しめます。

小説は面白くて徹夜で読んでしまったのを覚えています。

漫画もありますので、漫画で読みたい方はこちらをどうぞ。

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