海沿いの家の中はどうしても湿度が高くなりがちです。
そのためカビも生えやすくなります。
でもだからといって強風や塩、砂のために簡単に窓を開けて換気できない環境でもあります。
では海沿いの家のカビ対策はどのようにしたらいいのでしょうか。
この記事では、そのような海沿いの家の状況に即したカビ対策についてお伝えしています。
あわせて海沿いのカビ対策のための目標湿度もまとめています。
これで海沿いの家のカビ対策にはもう心配がいりません。
海沿いの家のカビ対策
換気
カビの発生を抑えるためには、湿気を持った空気を対流させ、1か所に澱ませないことが大切です。
そのためには窓の開け閉めや換気扇による換気が必要です。
しかし対策としていつも言われるこの換気は、内陸にはない海沿い特有の注意点があります。
窓を開ける
基本的には2時間に1回、5~10分ほど、窓を開けて換気したいところです。
しかし海沿いや海に近い場合、風が強かったり、塩分を含んだ潮風により部屋がべたべたになったり、砂が吹き込んでくるといった影響があります。
潮風は気持ちいいんですけど、こんな弊害もありますよね。
また海からの風が多くの湿気を含んでいると、部屋に湿気が入り込み逆効果になってしまう場合もあります。
このように海沿いの場合は、内陸のように単に2時間に1回と定期的に開けられない場合も多いので、開けるタイミングに注意が必要です。
快晴の昼
まず快晴の日の昼は、開けるタイミングです。
快晴のため比較的、風は湿気を含んでなく、特に昼頃は気温も上がり乾いた風のことが多いためです。
風向き
また風向きにも注意が必要です。
窓の向きにもよりますが、海の方向から風が吹いていない場合、塩や砂の影響が少ないでしょう。
風向きを見て、窓を開けるタイミングを見計らいましょう。
換気扇を回す
浴室、トイレ、キッチンなどすべての換気扇を24時間、回しっぱなしにするのが一番効果的です。
海沿いや海に近い場合、強風や塩、砂の影響で窓を開けることができない場合も多いので、その意味でもこの換気扇を回すことがとても重要になります。
そこで気になるのが電気代ですが、24時間回しても、換気扇の電気代は月に数百円ほどしかかかりません。
一方でカビが生えてしまうと、除去するための費用や時間、労力、そして感染症やアレルギーになる場合もあることを考えると、費用対効果は十分にあります。
洗濯物は外干し
部屋干しをすれば、部屋の湿度が上がり、カビの繁殖を促してしまいますので、外干しをする方がいいです。
しかしここでも海沿い特有の事情があります。
海沿い特有の事情
湿気を多く含んだ風は洗濯物がパリッと乾かない場合も多いです。
強風で干せない日もありますし、塩分を含んだ潮風によりべたべたになる場合もあります。
そして岩場の海でなく砂浜の海の場合、砂がついてしまうこともあります。
このように外干しが困難な時もあり、そのためには乾燥機付き洗濯機の購入も一つの選択肢になってくるでしょう。
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エアコンの除湿運転
エアコンで除湿運転(ドライ)にすることも効果があります。
この除湿運転にしても部屋は涼しくなるので、夏場に冷房運転にするよりは除湿効果もある除湿運転にした方がいいです。
除湿機
除湿機を使うことも効果があります。
部屋の広さや数にもよりますが、複数台置いた方がよりいいでしょう。
できれば除湿機を常時運転させた方がいいのですが、電気代や水交換の手間の問題があります。
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空気を対流させる効果のあるサーキュレーターも、空気が澱みやすい部屋の隅やクローゼットの中、そして湿気の多い浴室などで使うと効果的です。
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いくつかの除湿グッズをご紹介いたします。
海沿いや海に近い場合、窓を開けにくい状況も多々あるため、このような除湿グッズで補うというやり方も効果的です。
除湿剤
除湿剤は置くだけで湿気を除去してくれるものです。
押し入れやクローゼット、シューズボックス、キッチンのシンク下などの換気が難しいところで効果的です。
除湿剤は、4~8ヶ月ほどで交換する必要があります。
半年もすると、容器の中に水が一杯溜まっているのですが、ついつい交換を忘れてしまうこともあります。
そういう意味では、次にあげる炭が、交換の必要がないので便利です。
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炭は、除湿剤と同じく、押し入れなどに置いておくと、湿気を吸い込んで除湿してくれるのですが、交換の必要がありません。
半永久的に使用が可能です。そういう意味でエコな商品です。
さらに脱臭効果もあります。
昔ながらの伝統的な手法ですが、除湿グッズとしてはかなり有力です。
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新聞紙を丸めてくしゃくしゃにした後、広げて何枚か重ねて押し入れ、シューズボックスなどに置いておくと、新聞紙が湿気を吸ってくれて、除湿効果があります。
読んだ新聞を捨てるんなら、こんな有効利用もしたいところですよね。
スノコ
布団の下やシューズボックス、押し入れなどに敷くと、通気性がよくなり、カビの発生を抑えます。
布団の下に敷いた場合、通気性がよくなるというメリットがある反面、片付けが面倒というデメリットもあります。
洗濯槽洗浄剤
除湿ではないのですが、洗濯槽もやはりカビの温床になっています。
最悪の場合、黒カビがこびりつきます。
黒カビがこびりついていなくても、どうも洗濯したのに洗濯物がカビくさいということも。
そんな場合は洗濯槽洗浄剤が効果的です。
衣服のカビくささだけは、どうしても避けたいですよね。
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こちらの商品は、お風呂の中で煙を発生させ、浴室内を除菌し、黒カビなどの発生を防ぎます。
浴室に黒カビなんかが生えていたら、げんなりしてしまいます。
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- こまめな水気の拭き取り
- こまめな部屋の掃除
こまめな水気の拭き取り
水を使うキッチンや浴室に残った水気はカビの温床になります。
水が飛び散ったキッチンまわりや入浴後の水滴のついた浴室の床や壁は、できるだけ水気を拭き取っておくと、カビの発生を抑制することができます。
また結露で濡れた窓も、窓枠への黒カビの発生原因になりますので、こまめに拭き取りましょう。
手間ではありますが、習慣にしてしまうのがいいです。
習慣化してしまうと体が勝手に動くので、初めの頃に感じた苦痛がかなり和らぎます。
気づいたらしてしまっていたというのが理想です。
こまめな部屋の掃除
部屋のフローリングや畳、棚などのほこりは人の垢も含まれ、カビの栄養源になります。
カビの栄養源になるということは、カビの繁殖を促してしまうので、こまめな掃除を心がけましょう。
棚の掃除など簡単な掃除は、掃除グッズをすぐ手の届くようなところに常時置いておくというのも、ひとつの工夫です。
カビが発生してしまったらすぐ除去
カビが発生してしまったら、黒カビや赤カビなど種類に関わらず、すぐ除去しましょう。
発生したカビを放置すると、健康被害を引き起こす可能性があります。
健康被害の例としては、感染症やアレルギー、中毒を引き起こす可能性があります。
カビって怖いですね。
おろそかにできません。
カビキラーといった洗剤を使用するといいですが、使用時はよく換気をし、皮膚にできるだけつかないようゴム手袋をした方がよいです。
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浴室の天井のカビを取るために、天井にこのカビキラーを吹きかけました。
すると油断しているうちにその吹きかけた液体が上から垂れてきて、履いていた黒い綿のチノパンにかかりました。
すると黒いチノパンが、点々と垂れた部分だけ赤く変色してしまいました。
これを元に戻せないかいろいろ調べてみたんですが、ほぼ不可能とわかりました。
それ以降このチノパンは、家の中でしか履けなくなりました。
つまりそれぐらいこのカビキラーという洗剤は強いです。
皆様はそうならないよう気をつけてください。
海沿いのカビ対策のための目標湿度
目標湿度50%
海沿いの場合、雨の日など湿気の多い日は湿度80%ほどまで上がり、晴れの日でも70~75%ほどの高い湿度になります。
カビは湿度が高いほど活発に繁殖しますが、湿度が60%になると活動が鈍化します。
しかしそれでもカビは繁殖しようとするので、目標としては湿度50%にしたいところです。
湿度を測る
一度、ご自宅の湿度を温湿度計で測ってみることをおすすめします。
そうすれば上で挙げたような対策を講じたときに、どのくらい除湿の効果があったのかが、数値として把握できます。
すると効果の大きい方法と効果の小さい方法がわかってきます。
そうすることで効果的な対策も立てやすくなります。
また目標である50%に近づけるための努力もしやすくなるでしょう。
海沿いのカビ対策のポイントは、湿度を下げることにありますので、上にあるような対策を参考にしてみてください。
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・海沿いの場合、窓を開けにくいため換気扇を回すことが重要です
・洗濯物の外干しも海沿いのため難しい面があります
・エアコンの除湿運転や除湿グッズなど、様々な除湿の方法があります
・こまめな掃除が、カビの発生を抑制します
・発生したらすぐ除去しましょう
・湿度50%を目指しましょう
確かに海沿いの家は、海を眺められたり、釣りをしたり、安くて新鮮な魚を食べられたり、気持ちのよい潮風にあたったりと、いい面がいっぱいです。
しかしその反面で、湿度が高いためにカビに悩まされるということも多いです。
海沿いに住むよさを感じながら、カビもできるだけ抑えていくという生活をしていきたいです。
浴室の換気ですが、入浴後、換気扇を回している時、浴室の扉や窓は閉めた方がよく換気できます。
というのは、換気がよりできると思ってそれまで私は開けていたのですが、ある住宅メーカーの方と話した時、換気扇を回していれば閉めた方が換気されるとうかがい、間違いに気づきました。
実際やってみると、閉めた方がよく換気されました。
思い込みはよくないです。
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