オオカミ少年の教訓は災害時のデマの対策に生かせる! 

イソップ寓話のひとつであるオオカミ少年。

「この物語の教訓はなんだろう?」

そう思うことってありますよね。

そこでこの記事では、オオカミ少年の教訓をお伝えしています。

またオオカミ少年の教訓を災害時のデマ対策に生かすことについてもお伝えしています。

イソップ寓話のオオカミ少年に、また違った意味合いが生まれますよ。

一般的なオオカミ少年の教訓

「嘘を言い続けていると、本当にあったときに信用されない。だから嘘を言ってはいけない」

このようなことが、一般的なオオカミ少年の教訓です。

「嘘を言ってはいけない」

これは確かに教訓です。

しかし、大人である村人たちに視点を変えると、また新たな教訓が見えてきます。

オオカミ少年の新たな教訓の考察

羊飼いの少年が二度目の嘘をついた時、なぜ村人たちはこの少年をそのままにしてしまったのでしょうか。

嘘つきだ、信用できないと言うばかりで、なぜ改善しようとアクションを起こさなかったのでしょうか。

例えば少年に嘘をつくことがいけないことだと叱り、反省を促したり、反省しないのであれば、罰を加えたり、羊飼いの仕事をさせないなどのアクションができたはずです。

つまり現状、何も弊害は起こっていないことをいいことに、少年に対して無関心になってしまったのです。

村人たちは、本当にオオカミが来たときに、誰も駆けつけず、羊が食べられてしまうかもしれないということを、予期しえたはずです。

オオカミ少年の教訓を災害時のデマ対策に生かす

災害時のデマ

このオオカミ少年の嘘は、SNSが発達した現代において、災害時のデマに似ています。

そしてこういったデマを、直接の被害を被っていないからと無関心になり、社会として対策を立てないのは、まさにオオカミ少年に対する村人の態度と同じです。

オオカミ少年は退屈しのぎに、嘘をつきます。

SNSでデマを投稿する人たちも、同じように退屈しのぎであり、いわば愉快犯なのです。

SNSでの災害時のデマの例

  • 2011年 東日本大震災 千葉県の製油所の火災のニュースに関連させ、「有害な物質を含んだ雨が降るので注意」とチェーンメールを流し、拡散させる。
  • 2016年 熊本地震 「動物園からライオンが逃げた」というデマをツイッターに投稿。拡散され、動物園に問い合わせが殺到。神奈川県に住む投稿者は偽計業務妨害罪で逮捕された。
  • 2016年 熊本地震 「〇時間後に大きな地震がまた来る」というデマを投稿。

こういったデマはとても憤りを感じます。悪ふざけにもほどがあります。

匿名性がこういった悪ふざけを助長しています。

デマにより誘発される問題

このようなデマを放置すれば、様々な問題が誘発されます。

  • 人々を不安に陥れ、冷静さを失った行動を起こさせ、混乱を拡大させます
  • 情報が入り乱れることにより、救助活動に支障をきたし、本当に救助が必要な人たちを救助できなくなります
  • 拡散などにより情報通信網を逼迫させ、必要な情報を得ることができなくなる場合もあります

私たちが、この童話の村人たちにならないためにも、対策が必要です。

対策案

法的な整備

ライオンが動物園から逃げたという虚偽の投稿は、動物園の業務妨害に当たるので罪に問えましたが、他の多くのデマについては逮捕されていません。

出所を特定し罪に問うべきです。

そのための法的な整備が必要です。

デマの拡散予防のための警告

SNSの運営会社は災害時、デマと疑われる投稿を特定し、他の人が拡散しようとしたとき、今一度、事実を確認させるような警告を発信前に表示し、慎重な拡散を促すシステムづくりが求められます。

フィルターによる投稿規制

政府や自治体などの公的機関以外からの投稿で、デマの可能性がある単語を含む投稿にフィルターをかけ、他者が閲覧できないようにし、事実と確認できてから閲覧できるようにする制限も必要です。

この場合、問題になるのは表現の自由です。

表現の自由をないがしろにするつもりはまったくないですが、災害の直後という緊急性の高い場面では、優先されるべきです。

アカウントの停止

SNSの運営会社は、のちのちデマを流したと判明したアカウントは、停止する措置が必要です。

問題点

しかしこういった対策を立てたとしても、ソーシャルメディアは、SNSだけではありません。

電子掲示板やメール、ブログ、LINE、You Tubeなど多岐にわたります。

果ては口コミも、関東大震災で朝鮮人がデマで殺されたように、ありえます。

このような問題にどう対処するかは課題ではあります。

しかしより広範囲に拡散し、その速度も速いSNSにおいて、このような対策を立てることは無駄ではありません。

オオカミ少年効果

皮肉なことに、信用性の高い、例えば気象庁や自治体の発令した緊急避難勧告などが、度重なる不発により、信用されなくなり、住民が避難行動をしないなどの事例があります。

これはオオカミ少年効果と呼ばれています。

デマを信用し行動してしまうのに、信用性の高い公的な情報は信用されずに行動を起こさないという逆転現象が起きてしまっています。

諸刃の剣

現代のネット社会は、諸刃の剣です。

確かにSNSをはじめ、発達したネット環境により多くの有用な情報を得られたり、災害時には重要な避難情報を得られるなどの利便性がありますが、デマにより社会が一層混乱するという側面も持っています。

オオカミ少年のあらすじ

羊飼いの少年は、退屈しのぎに「オオカミが来た!」と村人たちに嘘を言います。

そのたびに村人たちはくわやすきを持って駆けつけます。

何度もそのようなことが起こった後、本当にオオカミが現れました。

しかし羊飼いの少年が、「オオカミが来た!」と言っても、誰も信用せず、駆けつけませんでした。

羊はオオカミによって食べられてしまいました。

(少年もオオカミに食べられてしまったとする物語もあります)

オオカミ少年の教訓 その現代的意味とは?|まとめ

  • 一般的なオオカミ少年の教訓は、「嘘を言ってはいけない」です
  • 村人たちは少年を放置してはいけませんでした
  • 災害時のデマを放置せず、対策を立てる必要があります
  • 緊急避難勧告などが、度重なる不発により、信用されなくなることを、オオカミ少年効果と言います

イソップ寓話は、とても奥が深いですね。

現代になっても私たちは教わる点があります。

単純な物語ですが、単純だからこそ本質をついているのでしょう。

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